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![]() 平成27年1月28日・29日 一泊二日 参加者12名 |
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浄土宗東京教区吉水講にて、福島県浜通り(いわき・南相馬)地域の東日本大震災に被災された吉水講にご縁の深いご寺院にお見舞いにお伺いし、慰霊・復興祈願法要を勤めさせていただき、昨年青山梅窓院さまにて吉水流詠唱講習会開催の折にお預かりしました義援金を各吉水講支部寺院方の義援金と合わせ「浄土宗福島教区」に寄進させていただきました。慰霊の旅と合わせ下記の通りご報告申し上げます。 |
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◇行程 一日目 |
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【光林寺(浄土宗災害復興福島事務所)参拝】福島県いわき市平中山字諏訪下112番地 |
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到着後すぐに、光林寺住職・加藤正典上人、福島復興事務所・阿部上人がお出迎え下さいました。本堂にて慰霊法要と復興祈願後、安孫子理事長より義援金を「福島教区」に寄進し、加藤上人にお預かりいただきました。その後、加藤上人のお話を拝聴・・・震災により光林寺の檀信徒は35名亡くなり、兼務の満蔵寺は、墓地の石塔が全て倒壊しました。原発事故による避難勧告により、地域に人が居なくなり、車も姿を消し、当時はよく自転車で道路の真中を通り移動していました。原発の問題は除染作業や中間貯蔵施設の問題等山積していますが、地域の子供達もほとんど戻り、何とか生活を再開しました。福島復興事務所では、「はままるカフェ」と称し毎週水曜日に仮設住宅に訪問しています。今日は午後より訪問を予定しています・・・ いわき市には約2万7千人が避難され、ほとんどの方が仮設住宅にて生活を続けています。皆様の慈悲の御心の活動に敬意を表し、光林寺・浄土宗災害復興福島事務所を後にしました。 |
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【小名浜 浄延寺(浄土宗)参拝】 福島県いわき市小名浜岡小名字前原前7の1 |
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浄延寺さまは、戒法寺さまのご法類(お寺のご親戚関係)であり、ご住職の長谷川隆信上人や寺族の方々は、久し振りの再会を大変喜んでおりました。震災後、改修工事をご住職自身でなされた本堂では、大勢の講員さまとご一緒に詠唱奉納。法要後、御歳98歳の先代ご住職もお目見えになりました。 |
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【小名浜 心光寺(浄土宗)参拝】 福島県いわき市小名浜寺廻町3の5 |
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震災により傾いた大きな本堂を修復・耐震工事も完了されたそうです。宗川美心上人は先代住職亡き後、僧籍を取得されご住職に。訪れた檀家さまは浄延寺さまからご一緒に法要に参拝していただきました。ご住職より、仮設に住まわれているお檀家さまも多く、寄り添って生きて行きたいとお話を拝聴しました。 |
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二日目 |
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常磐自動車道は今年の3月に全線開通。今回は常磐富岡ICから最近開通した6号線経由し南相馬へ。帰宅困難地域である富岡町・大熊町・双葉町は除染処理後の黒い大きな袋がいたるところに田畑におかれたままです。住宅の門前にはシャッターが取り付けられ車等が進入できない状態に。 |
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【南相馬 浄圓寺参拝(浄土宗)】 福島県南相馬市鹿島区横手字西原田292 |
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浄圓寺ご住職広畑見祐上人や詠唱会講員の方々が、お出迎えして下さいました。法要後、ご住職より・・・震災により亡くなられた御霊の無念さを汲み取っていただき、ご法要をお勤め下さり有難く感謝致します。南相馬では六百数名の犠牲者がでました。その後、避難をしたものの、先が見えない生活が続いています。以前は境内前の田んぼに、春に田植えがなされ、緑の美しい光景が広がり、夏に蛍、秋には黄金色の極楽浄土のような風景が見られたのが、いまでは雑草や秋のセイタカワダチソウが我が物顔でいます。しかし、地域の復興が進まずとも、仮設住宅に住まわれている方々含め、全ての方々が幸せになる為の手助けをするのが寺の役目と思っています。昔の寺のように全ての人を受け入れ、寺が地域のキースポットのような暖かい場所になるよう、努力し実践して行きたい・・・ そして書院にて、講員の方々の思いをお聞かせいただき、復興支援ソング「花は咲く」を歌われ、涙を流されても大きな歌声を披露いただき、皆様の大きな悲しみや厳しい現状が伝わってまいりました。 |
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【南相馬 阿弥陀寺参拝(浄土宗)】 福島県南相馬市鹿島区南屋形字前畑168 |
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お檀家さまにお出迎えいただきました。ご住職の藤原英雄上人より・・・普段は、大法要にて施餓鬼、みたま、十夜和讃等限られた曲のお唱えしかしておりませんが、本日は多くの詠唱の曲をご奉納していただき有難うございました。震災により檀信徒は29名亡くなりました。私は僧籍を取得したのが遅く、加行道場は土屋上人とご一緒でしたので、本日は土屋上人と再会でき、嬉しく思います。本堂はお陰様で本年落成式を挙行します。過去に火災等もなく文化財も多く所有しております。平成26年2月に総本山知恩院伊藤唯眞大僧正猊下、9月に大本山増上寺八木季生大僧正台下にお下がりいただき、地域の寺院と合同の慰霊法要にてご回向賜りました。こうして多くの方々にお参りいただき御霊を慰めていただき、檀家一同有難く感謝申し上げます・・・とお話しされました。 本年も、南相馬の田んぼでは調査の為の田植えが行われるそうです。風評被害もあり現実は厳しいところですが、それでも一歩一歩前へ進もうとする、「お念仏信仰の共生き」のお仲間にこれからも、ささやかですが、ご一緒にエールを送りましょう。 |
参拝団・東京教区吉水講事務局より |