【以前の俳句会
】
令和7年9月の俳句会
一井 魁仙
百日紅散ってノートに血の匂い
西 乙子
ブルーインパルスいま秋天を裏返る
二村 吉光
秋風や山門くぐる潮来笠
新倉 村蛙
三日月の境界線に紅を引く
国藤 習水
石仏に千の表情秋の雨
盛 真由美
天高しギターケースの三ユーロ
渋谷 かや
エピオルニスの卵殻の罅星流る
染谷 洋子
AIに答え求める終戦日
小林 薫
秋入日麗しき横顔左打者
青山 智子
おぶわれてバスへ手振る子秋夕焼け
倉又 圭子
爽やかに掛緒断つ音響きたり
加藤 なほこ
マトリョーシカこけしのみ込む雁渡る
冨岡 隆一
鱗雲地下に隠るる放水路
山本 和子
暫くは神田の生まれよ祭りあと