【以前の俳句会
】
令和7年3月の俳句会
一井 魁仙
菜の花や終の住処と言ふほどの
山本 和子
春風の付録のような新生児
栗原 むつ子
啓蟄やアンモナイトは泳ぎだす
冨岡 隆一
巴投げ決まりし声や初桜
舟田 優江
寝込む子の背中とんとん外は雪
新倉 村蛙
玉の緒の絶えて田螺は愚痴残し
国藤 習水
春の夜はエンドロールの長さほど
盛 真由美
キッチンにJK四人水温む
二村 吉光
春泥を踏んで覚悟の舞妓かな
西 乙子
開いては又翅を閉づ蝶の息
倉又 圭子
猫の舌零し飲むかな春日向
秋庭 菊枝
往診の大先生や風光る
渋谷 かや
橋脚に銃痕のこし鳥帰る
小林 薫
長閑さを二人占めする美術館
加藤 なほこ
古希迎へ恥じらいつつも雛祭り