【以前の俳句会
】
令和6年2月の俳句会
一井魁仙
絵本から薄化粧して地虫出づ
田中雅浩
春の雪かつて帝都に戒厳令
田中今日子
熱の子の二重まぶたや春の雪
栗原むつ子
グラシン紙ほどの温さや待雪草
新倉村蛙
涅槃図の中には居らぬ女かな
西乙子
春の夕あはせ鏡に別の顏
秋庭菊枝
風花や夫の尾っぽが揺れている
国藤習水
春の雪添付ファイルの保存先
加藤なほこ
節分や納戸に来る訳忘れ
小林薫
胸中も吹き荒れてをり春一番
山本和子
民衆の目線に被す春の泥