【以前の俳句会
令和5年10月の俳句会
一井 魁仙 十三夜勝手に開く恋のドア
西島 晃彦 濃く作るカンパリソーダ後の月
山本 和子 満月や背中に噓のひとかけら
大場 美智子 蟷螂の視線こわごわ墓そうじ
西島 信子 天高し文字大きめの文来たる
小林様 お隣は松茸飯に違いない
栗原 むつ子 音たてず月より遠く石を蹴る
秋庭 菊枝 茹で玉子つるんどぼんと暮れの秋
二村 吉光 就中「音更町」の夜長かな
西 乙子 生身魂ごくりと動く喉仏
国藤 習水 烏瓜糸解くように再起動
金澤 直子 菊花展予定調和に満つ香り
渋谷 洋子 背の丸み選りてもとめし秋刀魚かな
大槻 さらん 柄のつきし亀の子束子冬用意
加藤 なほこ 食洗機二十回目の神無月
横田 哲治 山百合一輪銀座のママと酌む