【以前の俳句会
令和5年7月の俳句会
一井 魁仙 助動詞の頭が抜けて油照り
国藤 習水 喧騒を日傘の内に折り畳む
小林 薫 文字も絵もはみ出しそうな夏だより
西島 信子 炎天下臍にピアスとすれ違う
新倉 村蛙 踏切の向こうに消えるパナマ帽
山本 和子 お茶の間に届く戦況豆ごはん
西島 晃彦 夏惜しむ都バス一日乗車券
西 洋子 アマリアのファド聴く晩夏顎上げて
二村 吉光 仲見世や浮いて流れる夏帽子
金澤 直子 「奥の細道」を質しし人へ虹の橋
秋庭 菊枝 雲の峰むねにも尻の有る女
横田 哲治 蜜蜂の飛び込み死ぬる日向水
加藤 なほこ 品格を示す語となるパナマ帽
大場 美智子 月桃のかほり御霊を目覚めさす
栗原 むつ子 草笛を吹くあなたが居ない呼んでみる