【以前の俳句会
令和5年6月の俳句会
一井 魁仙 戦争は職業ですか夏怒涛
金澤 直子 ヨット奔る六十余年の句遺し
田中 雅浩 路地奥に人越してきて青すだれ
山本 和子 父の日や手巻きで動く鳩時計
小林 薫 ソーダ水そこだけ明るい地下の席
加藤 なほこ 紫陽花やパズルの一片見あたらず
秋庭 菊枝 たまに毒吐く君だから氷菓食む
二村 吉光 難民の見果てぬ夢や更衣
大槻 さらん 上下線共に見合わせかたつむり
栗原 むつ子 送り梅雨係船柱にパナマ帽
西島 信子 やぶ蚊とも同居可能の歳となり
大場 美智子 浅黄斑ロマン旅へと一途なり
西島 晃彦 煮返してカレーうどんや梅雨深し
横田 哲治 富士山の頂きまでも鳥交る
渋谷 洋子 ネオン管の繋がる音の梅雨最中
国藤 習水 青に透く煙草の香して青時雨