【以前の俳句会
令和5年1月の俳句会
松井 國央 逃げ隠れ出来ぬ所に寒椿
山本 和子 生来の兵士はおらず冬の星
田中 雅浩 はや四日軽く塩ふる茹で玉子
二村 吉光 初空やこの日ばかりは歩道橋
田中 今日子 水が出て電気が点いて注連飾
西島 晃彦 着信は瀬戸の花嫁日向ぼこ
大槻 さらん 「ド」の音が終わりたがって冬の虹
金澤 直子 三日過ぐ神田古書店昼の月
新倉 村蛙 聖書すら焚べておはりぬどんど焼き
一井 魁仙 身の丈を超す防衛費雪下し
西島 信子 羽根を突き一年かけて減量す
秋庭 菊枝 シャクシャクと父の白菜漬け旨し
渋谷 洋子 初がらす稜線へ聲放ちゆく
大場 美智子 自販機のラーメン買ふて寒夜ゆく
国藤 習水 冬ぬくしルービックキューブに目眩
小林 薫 黒豆の出来ばえ競うお元日
加藤 右馬 山茶花に纏ひ付かれし竹の筒