【以前の俳句会
令和4年11月の俳句会
松井 國央 小数点以下を宇宙とする冬麗
田中 今日子 銀杏落葉歩幅合わすという介護
西島 晃彦 補聴器にヒールの音や小六月
一井 魁仙 都会派の猫が背伸びをする小春
秋庭 菊枝 耳朶の固さにこねて小春かな
金澤 直子 冬晴れや原爆ドームの窓に鳥
山本 和子 秋の雲五年くらいは生きられる
加藤 右馬 文化の日絵本を胸に抱く少女
渋谷 洋子 ロボットの中に人ゐて小六月
国藤 習水 秒針の音が凍てつく25時
田中 雅浩 連結を離し支線へ黄落へ
西島 信子 小春日や箱入猫の脱走す
加藤 なほこ 宛先が年ごとに減る賀状準備
小林 薫 父と唄ういちょう並木のセレナーデ
小林 賢司 銀杏を踏んで気がつく秋の空