【以前の俳句会
令和4年10月の俳句会
松井 國央 吹かれ来て出口ばかりの大枯野
田中 雅浩 定員の割れて親しき夜学かな
西島 晃彦 平服と書かれし通知天高し
大槻 さらん 自叙伝の終章にいる赤とんぼ
栗原 むつ子 括りても撓みはやまず乱れ萩
一井 魁仙 垣根なき童話の世界小鳥来る
田中 今日子 鳥渡る田にも国にもある境
秋庭 菊枝 その話明日にしましょ菊膾
金澤 直子 魂めきぬ秋の黄蝶や無言館
国藤 習水 爪先立って銀杏を踏まぬよう
山本 和子 野分あと何が飛んでも地球の地
加藤 なほこ 菊人形人気一番エリザベス
西島 信子 後の月噂話のふたつみつ
新倉 村蛙 新走尽き藍色のサウダージ
加藤 右馬 極彩のブックカバーや菊日和
大場 美智子 秋冷や黙して浸る瀬音の湯
小林 薫 至福かな秋の夜長にトムとジェリー