【以前の俳句会
令和4年7月の俳句会
松井 國央 送り梅雨わずかに凝りし首回り
渋谷 洋子 凌霄や空の裂け目にはいり込む
田中 今日子 天翔ける形に手足昼寝の子
栗原 むつ子 朝一の胡瓜の馬でやってこい
山本 和子 打ち水や民主主義って何だろう
大槻 さらん 白靴に道を譲られ歌舞伎町
桜井 万希子 ポストには西日だけが配られる
田中 雅浩 連弾のあの夏写真立ての中
西島 晃彦 予報士の横縞のシャツ梅雨明ける
国藤 習水 日盛りや一拍置いて踏み出せり
西島 信子 サングラスずり落ちそうな細面
新倉 村蛙 エメラルドの指環ピアノに置かれ夏
一井 魁仙 水汲みの少年老いて草茂る
秋庭 菊枝 アスファルト焼けてフォトジェニックなかき氷
金澤 直子 夏つばめ潮風切るや波浮港
小林 薫 白シャツの少年奏でる雨の音
加藤 右馬 お御堂へ入道雲へつづく道
小林 賢二 雨続き首をかしげる朝顔か
加藤 なほこ 天の川またも見送る絶好機