【以前の俳句会
令和4年2月の俳句会
松井 國央 重機に一人前後に一人日脚伸ぶ
大槻 さらん 蛇穴を出てアトリエの裸婦となる
山本 和子 如月の風を尖らす司令塔
田中 今日子 春の雪開けば歌い出す絵本
西島 信子 梅の庭今朝も雨戸の開かぬまま
加藤 右馬 ニッパーの刃先に濁り二月尽
秋庭 菊枝 立春の卵四個のオムライス
西島 晃彦 春めくや色とりどりのスニーカー
栗原 むつ子 犬と花彫ってある墓薺咲く
田中 雅浩 背の高い国語教師や梅の花
一井 魁仙 にっぽんの春はあけぼの十二音
加藤 なほこ まけおしみ募りて開く梅の花
渋谷 洋子 癒えてゆく一歩一歩や梅の花
金澤 直子 雪解光ナウマン象のいた時代
國藤 習水 ビルの影ビルに映りて春夕焼け
山縣 總子 海底の眠り百様おぼろ月
桜井 万希子 母の忌に母の集めた雛飾る
小林 薫 春近しラナンキュラスもくしゃみする
新倉 村蛙 杉花粉カラベラたちの舞踏かな
小林 賢司 家を出る2月の花はヒヤシンス
大場 美智子 亀鳴くやブースター接種老いの列