【以前の俳句会
令和4年1月の俳句会
松井 國央 ニッポンの隅っこにある獅子頭
田中 今日子 七種や無ければないで済む暮らし
田中 雅浩 ミシン目を切りとるように年明ける
秋庭 菊枝 おもたせのブルーチーズや女正月
山縣 總子 手を洗う時のハミング日脚のぶ
宮川 欣子 福寿草膝ついて聞く児の話
桜井 万希子 冬の海切り取り線から暮れていく
西島 信子 喃語てふ万能言語年あらた
加藤 右馬 音量を落としたテレビ初笑
山本 和子 優しさに筋肉つけて去年今年
新倉 村蛙 母に似る手を愛されて初仕事
国藤 習水 靴紐は蝶々結びよ春隣
一井 魁仙 女正月持続可能といふ蛇足
大槻 さらん 日向ぼこはっきりしないうしろまえ
金澤 直子 闇汁の企てありてホモサピエンス
加藤 なほこ 身の丈の実りで佳しと鍬始め
西島 晃彦 煮凝りや女将の愚痴を聞いてやる
二村 吉光 学歴で買えぬ品格冬薔薇
小林 賢司  雪だるまサラリーマンを通せんぼ
栗原 むつ子 風花やつまんで走るロングスカート
渋谷 洋子 なよやかな若菜セットの根の白さ