【以前の俳句会
令和3年7月の俳句会
松井 國央 梅雨明けて全身無傷己が影
山本 和子 手花火の落ちて地球に穴があく
桜井 万希子 グローブにバシツと届く夏休み
大槻 さらん 「するべき」をひとつ減らして水羊羹
加藤 右馬 日陰まで遙かアイドル握手列
田中 雅浩 表札は外されていた凌霄花
田中 今日子 ひとさしのびっくり水を雲の峰
西島 晃彦 打水で今日のバイトの終わりけり
一井 魁仙 不忍の池を裏切るサングラス
山縣 總子 小型犬片手抱きして日傘閉づ
宮川 欣子 うかうかと鍋蓋落とすパリー祭
栗原 むつ子 四阿に文庫忘れて燕の仔
秋庭 菊枝 虹立つや双子の大熊猫生まれけり
小林 賢司 梅雨あけて空を仰ぐは親子かな
西島 信子 紫陽花の頭痛肩凝更年期
小林 薫 軒下にオレオが五つ燕の子
加藤 なほこ 半夏生衝動買いの言い訳に
渋谷 洋子 孑孑の突っ立ってゐる水の中
野口 昭子 七夕や此の娑婆に子の生れし朝
金澤 直子 無観客トンボの群れに広い空
大場 美智子 夏ピース楽しき日々の嵌め絵かな