【以前の俳句会
令和3年4月の俳句会
松井 國央 あんぱんに発言権のない日永
山縣 總子 父と子に捲り癖つく蝶図鑑
渋谷 洋子 花屑の一直線にポルシェ去る
田中 今日子 ふらここを月の光にゆづりけり
田中 雅浩 花ふぶきパラパラ漫画のごとき日々
山本 和子 葉桜や一生分の熱計る
西島 晃彦 バリウムを飲んで回転黄砂降る
加藤 右馬 菜の花や雲に抜かれぬように漕ぐ
桜井 万希子 痒い所ございませんかつくしんぼ
大槻 さらん 飛行船三文字隠す春の雲
秋庭 菊枝 つちふるや花屋の内儀の栃木弁
一井 魁仙 近似値で間に合はせます夕桜
金澤 直子 駅前のポストの上やのびる二本
西島 信子 チコちゃんの二頭身にも緑風
栗原 むつ子 菜花摘む螺旋に空が落下する
大場 美智子 豆ごはんちょっぴり幸せもう一杯
宮川 欣子 たくましく落花椿よ掃き残す
加藤 なほこ 花舞台時の流れを戻す夢
國藤 習水 細胞ピクリ春菊の香青々
野口 昭子 野口 昭子