【以前の俳句会】

令和２年１２月の俳句会

松井　国央 重ね着の内へと第九シンフォニー

西島　晃彦 寒鰤やアルミホイルの落とし蓋

吉田　慶子 爪に尽く黒きパンくず憂国忌

西島　信子 娘らと諍ひし夜の納豆汁

山縣　總子 雪もよふ窓やハミングイマジンを

秋庭　菊枝 極月や身に覚えなき請求書

渋谷　洋子 印刷のインクつやめく冬日かな

山本　和子 来世には何になりたいシクラメン

一井　魁仙 数へ日やアルカリ系の楽隠居

桜井　万希子 世界中転がり旅する毛糸玉

田中　雅浩 自画像にみつめられている開戦日

金澤　直子 来る年もめげず輝け石蕗の花

加藤　なほこ ゴートゥーもコロナも知らず山眠る

加藤　右馬 雪だるまうらめしいほど母の貌

栗原　むつ子 喪中便り多し神妙なプリンター