【以前の俳句会
令和2年11月の俳句会
松井 国央 平熱で蟷螂死んでいる平日
山縣 總子 雁啼くや絶縁状のきれいな字
渋谷 洋子 検眼のCの隙間に神無月
一井 魁仙 母の母そのまた母の火吹竹
田中 雅浩 合鍵の磨り減りかげん冬薔薇
西島 晃彦 万両や義理で名を貸す発起人
山本 和子 へその緒の切れて銀河に迷い込む
桜井 万希子 枯野には私の名札落ちている
加藤 なほこ 落ち葉掃く箒に委す抽象画
西島 信子 小春日や繕ひ物を窓際で
栗原 むつ子 月冴えて手持無沙汰の歩道橋
加藤 右馬 カーディガンの色だけちがう冬隣
野口 昭子 木の葉髪返事せぬ子をなほ愛す
秋庭 菊枝 終点にやっと気がつき冬帽子
国籐 習水 青月やBGMはセレナーデ