【以前の俳句会
令和2年8月の俳句会
松井 国央 額に汗して一日なにもしておらず
田中 雅浩 原爆忌休み時間は窓を見る
一井 魁仙 銀漢の尻尾に触れる招き猫
渋谷 洋子 敗戦日正午の通知ポンと鳴り
山本 和子 一陣の風をカンナと共に待つ
西島 信子 地に豪雨ペルセウス座に星流る
秋庭 菊枝 遠花火ニャンコの鼻を掻いてやる
加藤 右馬 閉店のシャッター上半分夕焼
桜井 万希子 蝉生るシュールな夢を吐きながら
国籐 習水 大ぶりのピアスが揺れる夏帽子
西島 晃彦 生身魂肌身離さずレジ袋
栗原 むつ子 お隣りへふたつ跨いで草むしり
宮川 欣子 ポイントがなんぼのもんじゃ秋暑し
山縣 總子 二十回洗えるマスク終戦日
大場 美智子 出番なき夏服の先に友の顔
加藤 なほこ 大花火地のすすりなき和音成す