【以前の俳句会
令和2年2月の俳句会
松井 国央 生前と云うは今なり鳥雲に
山縣 総子 きさらぎや研ぎたきものの次々と
栗原 むつ子 蕗のとうだんだん川に近くなる
山本 和子 楽しみが行方不明になる2月
渋谷 洋子 一歩ごと手をつく幼児草青む
宮川 欣子 おーいおい方向音痴の春の雲
田中 雅浩 膨らんで縮んで団地鬼やらい
一井 魁仙 棚ボタの八十路ゆったり春の雲
金澤 直子 花二輪近所つきあい再開す
西島 晃彦 ふきのたう秘密の場所へまっしぐら
秋庭 菊枝 春ショール回送のバス見送りぬ
西島 信子 春の闇いくつもの香に欺かれ
加藤 右馬 春浅し夫婦は黙の中におり
国藤 習水 三人で登る石段山笑ふ
加藤 なほこ おさなごのしゃっくり魚氷にのぼる