【以前の俳句会
令和2年1月の俳句会
松井 国央 いかのぼり崩れておりぬ時間軸
一井 魁仙 稜線を半音上げる寒満月
山縣 総子 葱を引く今日は廻らぬ観覧車
宮川 欣子 大寒が雲竜型でにじり寄る
渋谷 洋子 雪女ざらつく真夜の周波数
西島 晃彦 補聴器を少しずらして初鏡
山本 和子 冬の雷緊急性のない虫歯
西島 信子 自転車に追い越されたる御慶かな
大場 美智子 行きずりの鬢つけ匂都鳥
桜井 万希子 冬林檎孤立したい訳じゃない
国藤 習水 繭玉や日本酒セット二人分
栗原 むつ子 冬の月ハンガーくすねてカラスの巣
加藤 右馬 寒すずめ鳴く高御座見物列
加藤 なほこ 氷柱なり妻の誕生日ワイン買い