【以前の俳句会
令和元年6月の俳句会
松井 国央 夜の雷洗い上がっている蒸し器
一井 魁仙 麦秋の風をスマホに落とし込む
田中 雅浩 葉桜のさびしく洗濯もの乾く
渋谷 洋子 空豆の鞘ごと盛らる同窓会
山縣 總子 父の日の上野の鐘の正午を聞く
桜井 万希子 梅雨曇釘のない街徘徊す
山本 和子 梅雨空やポストに口の二つあり
秋庭 菊枝 梅雨寒し角ぐずぐずの豆腐かな
加藤 なほこ 紫陽花や思惑はずれの途中下車
西島 信子 烏にも悪声のあり梅雨晴間
西島 晃彦 陳さんの麻婆豆腐や柚木の花
宮川 欣子 つかの間を源氏蛍の深呼吸
金澤 直子 妣縫いし枕カバーの解れ夏
豊川 たかを 振り向けば目の玉なでる鯉のぼり
加藤 右馬 梅雨晴れや自席にならぶ忘れ傘