【以前の俳句会】

平成３１年４月の俳句会

松井　国央 裏山に国籍のない女王蜂

一井　魁仙 春愁をバケツ一杯選挙カー

国籐　習水 秒針は神経質に花筏

渋谷　洋子 トタン屋根しづかに埋めて桜散る

山縣　總子 ままごとは昭和のことば蝶の昼

桜井　万希子 桜東風卒塔婆1本３千円

金澤　直子 花吹雪跨いでしまう結界を

宮川　欣子 目借時抹香臭いエレベーター

山本　和子 八十八夜五臓六腑は会議中

豊川　たかを はずれてもトランペットは春の声

秋庭　菊枝 糸遊やﾂｰｽﾃｯﾌﾟで吾子来たる

西島　晃彦 保育園からの呼び出し黄砂降る

栗原　むつ子 平成の消えて水面に落椿

加藤右馬 信仰の大小問わず菫草

西島　信子 春うらら社会復帰は重湯より

加藤　なほこ 生ハムに主役譲りし松葉独活