【以前の俳句会
平成31年2月の俳句会
松井 国央 ジャンケンのあいこ続いて春近し
一井 魁仙 国境の海と向き合ふ蕗の薹
栗原 むつ子 飛行雲消えておでんの卵浮く
山縣 總子 春の雪入れて郵便袋閉づ
西島 晃彦 携帯の鳴らない不安猫の恋
山本 和子 切り分ける虎屋の羊かん春隣
加藤 右馬 日脚伸ぶオフィスの窓の十七時
渋谷 洋子 残る雪鍵かかりたる船着場
秋葉 菊枝 はめ殺しの窓美少年の春愁
西島 信子 節分の鬼の棲まはぬ若き街
国籐 習水 初雪やエスプレッソと赤い爪
豊川 たかを 冬の雨白紙のまんま出来上がる
宮川 欣子 スカーフのQを緩める薄紅梅
加藤 なほこ 恋敵鏡の中や寒椿