【以前の俳句会
平成31年1月の俳句会
松井 国央 耳朶の凍む関東平野馬鹿ツ晴れ
秋庭 菊枝 風花や耳鼻科の女医の京訛り
田中 雅浩 外套のポケット深し父の過去
西島 晃彦 横文字の会議始まる四日かな
山縣 總子 人日のプールにバンドエイド゙剥ぐ
みなまだけい 咳ひとつまた咳ひとつ昼のバス
豊川 たかを 寄りかかる柱もなくて冬を生き
山本 和子 平成を廻し始める独楽の紐
一井 魁仙 本能に戻る途中の三十三才
宮川 欣子 千葉にある東京ドイツ村冴ゆ
桜井 万希子 夜の壁目鼻を失くして毛糸編む
栗原 むつ子 三日月に金星添わす誕生日
金澤 直子 元旦や波にまかせる回遊魚
加藤 なほこ はつせりや動体視力勝負時
加藤 右馬 お布団にくるまる猫のまま真昼