【以前の俳句会】

平成３０年１１月の俳句会

松井　国央 冬光のぶつかり合って南口

山本　和子 満月や地蔵の肩に五円玉

加藤　なほこ 耳に入る隣家の事情牛蒡引く

宮川　欣子 小春日の鏡が褒める笑い皺

一井　魁仙 もの言はぬ石に紅葉の後遺症

金澤　直子 古本市売り子は蜜柑ほおばりて

桜井　万希子 神渡し最後のボート回収す

田中　雅浩 うたた寝の夢に毛布のかけられる

山縣　總子 お面屋を覗こ小春の帽脱ぎて

西島　信子 行政の老人検査花や八つ手

西島　晃彦 石ころにつまずくあなた山眠る

豊川　たかを 雨月かなひびの入った益子焼

栗原　むつ子 栗南瓜ラストシーンは有耶無耶に

加藤　右馬 秋茄子の総菜買って嫁不在

渋谷　洋子 綿虫や一人じゃなゐと言ひ聞かす

秋庭　菊枝 べったらのぽってり艶々ぱしりぱり