【以前の俳句会
平成30年10月の俳句会
松井 国央 秋の雨自分自身に深入りす
山本 和子 シーソーが跳ねたまんまで秋の暮れ
国藤 習水 古書まつり父の匂いの秋来たり
加藤 右馬 レンジからもつ煮が主張する夜学
田中 雅浩 栞紐とれた文庫や月明かり
秋庭 菊枝 目減りせぬ妻の笑顔やねこじゃらし
山縣 總子 交叉点の向いの欠伸秋ま昼
一井 魁仙 猫を抱くことも夜長の句読点
栗原 むつ子 平成の秋シナモンティーでもいかが
西島 信子 結末は腑に落ちぬまま花梨の実
渋谷 洋子 爪先に爪先重ねただ冷ゆる
桜井 万希子 さざ波の広がる胸や鳥渡る
みなまだけい 冷やかや待合室のつきあたり
西島 晃彦 金柑や歯医者に並ぶドラえもん
加藤 なほこ 新絹や新たなカオスクローゼット
金澤 直子 鰯雲滑走路にて待機中