【以前の俳句会
平成30年9月の俳句会
松井 国央 ひと粒の秋を納めし水準器
山本 和子 高きに登りダンサーになろうかと
西島 信子 改札を出てより月の見つからず
秋庭 菊枝 星月夜吾子につむじの二つ有り
栗原 むつ子 狐の剃刀穴のあいてる革袋
宮川 欣子 青空に待ち針を打つ水木の実
みなまだけい 天高し砂場のはしの泥だんご
豊川 たかを 星月夜無口に止まる終電車
西島 晃彦 台風や漬物石の独り言
桜井 万希子 一晩で生える茸は愉快犯
一井 魁仙 もうひとつ別の未来へ稲の花
渋谷 洋子 月光のさしてしづかな机かな
金澤 直子 微笑仏ほほえみ返し秋澄む日
国藤 習水 19時の避難訓練ちちろ鳴く
山縣 總子 占い師に呼び止めらるる野分雲
加藤 右馬 月の夜や集中力のない家路
田中 雅浩 巧妙に足跡消され八月尽
加藤 なほこ おけら鳴くスマホの家出解決す