【以前の俳句会
平成30年6月の俳句会
松井 国央 止まれば水無月の河よそよそし
桜井 万希子 ハイフンで繋ぐ雨粒桜桃忌
山本 和子 何度でも噓をつき合う蟇
山縣 總子 水無月の伏せて捨てらるフライパン
田中 雅浩 父の日の鳥居のように暮れている
一井 魁仙 濁点をつけて明日へあめんぼう
秋庭 菊枝 空豆や鞘の数だけ愚痴を言ひ
栗原 むつ子 紫陽花や始まりの無い物思い
渋谷 洋子 水の無き回遊プール梅雨晴間
西島 晃彦 平服でお越しください杜若
宮川 欣子 父の日や前頭葉は酸欠に
国藤 習水 モノクロのフランス映画梅雨寒し
加藤 右馬 父の日や余計にうねる洗濯機
金澤 直子 しゃっくりの犬に付き添う蚊遣かな
西島 信子 過保護なる鰻を蒲焼にて食す
加藤 なほこ 日傘差す仕草彩なり我が妻よ