【以前の俳句会
平成30年5月の俳句会
松井 国央 彼の夏や児等の跨いで渡る川
櫻井 万希子 ブーケトス姉が受け取る聖五月
国藤 習水 シャッターの錆たる店舗立葵
山縣 總子 献体の話し途中の新茶かな
宮川 欣子 洗濯に捩じれて乾く聖五月
加藤 一郎 末永く燕を守るゴジラたれ
金澤 直子 青嵐土偶の口はまん丸に
豊川 たかを 黄水仙少女ときどき放電す
西島 晃彦 二人して漕ぎ出す小舟ソーダ水
山本 和子 沖止めの船始まりは白い夏
西島 信子 少子化の果てにあるもの鯉幟
秋庭 菊枝 空豆や人の良さそな姉妹行く
渋谷 洋子 ケーキ屋の隣は蕎麦屋夕薄暑
加藤 右馬 母の日や照れ臭そうに届く箱
栗原 むつ子 薫風のタクト音符に翅の生え
一井 魁仙 映像を昭和へ戻す桜貝
加藤 なほこ 茶摘み唄皆が振り向く綿帽子
塩澤 広大 風に乗れはしゃぐ子どもとこいのぼり