【以前の俳句会
平成30年2月の俳句会
松井 国央 春めける浮桟橋のはずれから
山縣 總子 煮凝の裏は戦前かも知れず
田中 雅浩 ラジオ体操第二までいく春隣
西島 信子 この空が青すぎるから風邪を引く
栗原 むつ子 不忍や合わせ鏡の蓮の骨
秋庭 菊枝 縄跳びの波に乗れずに犬ふぐり
国藤 習水 覚えなき電話番号月朧
みなまだけい 引越の掌に握らさる桜貝
金澤 直子 子午線を覆い隠してミモザ咲く
西島 晃彦 水温むイタリーの服ついに買う
渋谷 洋子 白梅や日向の鳩のふくらめり
山本 和子 冬の朝気持ちに音があるらしい
豊川 たかを 春きざす草加せんべい割れ易し
一井 魁仙 立春や翅の生えてる焼餃子
宮川 欣子 蜆汁十粒ほどで厭きてくる
加藤 右馬 冬の日やはためく「墓地分譲」の文字
加藤 なほこ 短針に応援求め豆をまく