【以前の俳句会
平成30年1月の俳句会
松井 国央 大寒や灯が尖り立つ弥陀の前
国藤 習水 図書館の空席さがす四日かな
山本 和子 脇役のいない駅伝風冴える
豊川 たかを 寒卵握り心地のよい暮し
宮川 欣子 トーストのほど良く焦げる女正月
栗原 むつ子 枯芙蓉先に逝くこと許さざる
西島 信子 雪女夜の高速よぎりたる
山縣 總子 裸木の二の腕あたり鳥をよぶ
渋谷 洋子 初夢のなくて鹿ゐる画の届く
田中 雅浩 連凧のひとつ狂いてすぐ戻る
桜井 万希子 綾取りの遠い弾力確かめる
二村 吉光 人生を知らぬロボット初笑い
みなまだけい ヒーローのやってくるらし雪の町
加藤 右馬 居酒屋の品書きまさかの薺粥
西島 晃彦 初鏡八十路のしわも目出度けれ
一井 魁仙 冬日向認知の姥の子守歌
金澤 直子 鍋奉行三役こなす独り鍋