【以前の俳句会
平成29年12月の俳句会
松井 国央 水仙を活け死にたいと又言えり
加藤 右馬 何枚も栞を挟む去年今年
二村 吉光 寒風や耳を隠してゴッホ展
西島 信子 乗換の難しき駅年暮るる
桜井 万希子 シクラメン翼たたんで眠る時
山本 和子 いちょう掃く良妻賢母で名を馳せる
みなまだけい 冬帽の父のときをり笑ひけり
西島 晃彦 採血のナースの笑顔クリスマス
吉田 慶子 よくもまあこれが一年冬の蝿
田中 雅浩 アルミ弁当木枯し入れて帰宅せり
豊川 たかを 街中が操り人形年の暮
宮川 欣子 極月の訃報に針の揺れている
栗原 むつ子 現世はぐだぐだのまま三日目のおでん
山縣 總子 枯れている芳香びんと除湿剤
金澤 直子 寒満月旅人照らす絹の道
渋谷 洋子 小春日や米寿の声のやはらかし
加藤 なほこ クッキーや焼き損じ喰む真珠湾
一井 魁仙 彼蟷螂その気になって身構へる