【以前の俳句会
】
平成29年10月の俳句会
松井 国央
間違いのように月置く城の跡
豊川 たかを
クレヨンで画いた坂道月登る
山本 和子
疑問符を詰めて無花果重くする
国藤 習水
ゆれておりますこすもすもわたくしも
宮川 欣子
長き夜やメトロノームの誤作動す
田中 雅浩
やわらかく監禁される金木犀
桜井 万希子
深海魚釣瓶落としを知らず
山縣 總子
5センチになった鉛筆溜めて秋
加藤 右馬
木犀の香や病巣を自覚する
西島 晃彦
紅葉且散る妻はもともと他人
みなまだけい
暗きもの見てきたやうな竹の春
一井 魁仙
個性丸出しふるさとの曼珠沙華
西島 信子
園児らのたどたどしくも赤い羽根
金澤 直子
無月の夜視線で余白を埋めてみる
加藤 なほこ
あの言葉無かったことね女郎花