【以前の俳句会
平成29年9月の俳句会
松井 国央 榧の実の落ちすすみたる自閉癖
山本 和子 夫からの誤配のような秋の風
田中 雅浩 赤い月満たされるまで貨車続く
桜井 万希子 秋の風吟遊詩人のベルボトム
山縣 總子 秋高し貌描けそうな石拾う
宮川 欣子 二百十日なり着地のない会話
一井 魁仙 もう一度ベサメムーチョの虫の闇
栗原 むつ子 秋の夜のATMは螢光す
みなまだけい 集団をはなれて見やる曼珠沙華
西島 晃彦 二人して花野を歩くだけの恋
金澤 直子 太陽の大爆発や萩こぼれ
国藤 習水 桜紅葉童謡流る十七時
加藤 右馬 終電や裏より秋刀魚焼く匂い
西島 信子 新涼やバリウムの味薄甘き