【以前の俳句会
平成29年8月の俳句会
松井 国央 風神の袋が少し開き晩夏
西島 信子 区民農園ラタトゥイユラタトゥイユ
山本 和子 戦前と呼ばないための立葵
西島 晃彦 八月のネット通販水いろいろ
国藤 習水 八月十五日バス定刻に到着す
みなまだけい 証明写真の少し笑ってゐる初秋
桜井 万希子 店の奥新聞めくる扇風機
田中 雅浩 断水の夜に蝉殻の残される
宮川 欣子 初秋や海抜五メートルに駅
栗原 むつ子 月草やカップ麺分け合うホームレス
山縣 總子 連弾の椅子の高低星まつり
加藤 なほこ 太陽に挑む真夏のメロンパン
豊川 たかを 夏茱萸のちょっとすっぱいさようなら
一井 魁仙 ゾウガメの散歩いざなふ月下美人
金澤 直子 イヤリング一つ無いまま秋に入る
加藤 右馬 無節操とは時代なり処暑の雨