【以前の俳句会
平成29年7月の俳句会
山本 敏倖 青蔦の試行錯誤が落ちている
山縣 總子 ばら百本抱え自転車かるく漕ぐ
櫻井 万希子 容疑者の物干し竿にツバメの子
山本 和子 嫂のクロール見事空真っ青
田中 雅浩 白南風や皺の記憶を持たぬシャツ
西島 信子 空梅雨や半分寝てる目玉焼き
みなまだけい 片蔭に憩ふ土工のをとこたち
宮川 欣子 瓜なすび三泊三日の父母帰る
西島 晃彦 仮想よりリアルの世界青蜥蜴
豊川 たかを かまきり生まれるうまそうな雲流れ
一井 魁仙 忖度は男の美学かたつむり
堀江 秌 夏曇ビク抜きしたる御前かな
金澤 直子 カヌー漕ぐ横に子鹿の視線受け
国藤 習水 スカートの裾膨らみて青嵐
加藤 右馬 山滴るすうっと消える単線
加藤 なほこ 猛暑日や記憶あれこれ交錯す