【以前の俳句会
平成29年6月の俳句会
松井 国央 梔子は無口逢う魔が時過ぎも
河上 美智子 今日と明日ゆるく繋いで蔓茂る
田中 雅浩 画数に汚されてゆく白薔薇
山本 和子 父の日やおにぎりは20円引き
西島 信子 夏場所や力士のサドル特大に
なまだけい 青あらし組体操の砂払ふ
西島 晃彦 紙コップ握りつぶして梅雨明ける
金澤 直子 焼きなすの剥き方伝授終活す
山縣 總子 蚊柱も訛っておりぬふるさとは
加藤 なほこ この日にはこの日の女神驟雨なり
豊川 たかを 母宿る蛍袋に帰省する
国藤 習水 厨から音の消えゆく夏の風邪
宮川 欣子 タコ焼きのタコさぐり出すサングラス
栗原 むつ子 蓮鉢のまあるい水とひと休み
一井 魁仙 水無月や佐渡の風水ものがたり
加藤 右馬 髪結いの亭主が煽る蝮酒