【以前の俳句会
平成29年2月の俳句会
松井 国央 放心のはじめ二ン月の奥襟
西島 晃彦 夕東風や眉引き直す女車夫
金澤 直子 ラデッシュのしっぽの先や春一番
桜井 万希子 ジーンズの破れ全開春一番
一井 魁仙 梅東風の古墳かすかに火の記憶
栗原 むつ子 三寒四温引き算が苦手
国藤 習水 春一番すこし遅れてバスが来る
豊川 たかを 寒卵変化する気のない生涯
加藤 なほこ 補聴器やキッチンの葱発芽する
河上 美智子 強東風やすずなりの絵馬飛び跳ねる
みなまだけい 寒戻る象の絵のある踊り場に
田中 雅浩 対訳のやうに三寒四温かな
山縣 總子 坂の名に別名ふたつ梅ひらく
山本 和子 版木師ののみ持つ指や梅二月
加藤 右馬 冬ざれのヴェルサイユ・シャトー正午なり
加藤 絵里子 コーヒー濃いめ紙面の冬銀河
西島 信子 恵方には鬼門もありて出不精に