【以前の俳句会
平成28年11月の俳句会
松井 国央 小春日の先行逃げ切り型の雲
山本 和子 満月や甲骨文字に遡る
西島 信子 万物をのせて熊手の軽きこと
山県 總子 留守電のように切株ありて冬
豊川 たかを 晩秋の仏はさらに無表情
国藤 習水 小春日も一緒に睡るベビーカー
栗原 むつ子 溜息をシェイクしておく寒卵
加藤 右馬 おっぱいをプログラミングする愁思
みなまだ けい 冬日向中心にいて目をとじる
一井 魁仙 ほろ酔の胸ポケットにスーパームーン
加藤 なほこ 霜月や追い付いてきた最後尾
河上 美智子 蔦紅葉店主居留守の古本屋
西島 晃彦 古書街にチンドン屋跳ぶ文化の日
小竹 孝之 長生きを嘆かるるなりマスクして
堀江 秌 腹巻きのかわりにパンツを上げたる
加藤 絵里子 味付けはその紅葉色に一車線
金澤 直子 こぼれ萩ビルの谷間に点描す