【以前の俳句会
平成28年9月の俳句会
松井 国央 秋の雨ことばに残る弾力性
小竹 孝之 山里の紅使い切る葉鶏頭
豊川 たかを 胎内に夕日を溜めて柿太る
山県 總子 水槽の大魚のあくび台風圏
栗原 むつ子 缶蹴って缶転がして夏終る
宮川 欣子 秋灯はずれ馬券を栞とす
山本 和子 寅さんが「とらや」を出るや秋の空
西島 晃彦 名月やゴジラ暴れる港町
みなまだ けい 白桃のかたちに残る砂の山
国藤 習水 秋霖や蒼く蠢く内視鏡
金澤 直子 秋色を筆に含ませ待つ熟成
一井 魁仙 誰かしら蟋蟀の夜ブザー音
加藤 絵里子 残暑から八分音符をひっぱって
田中 雅浩 靴先が確かめにゆく花野
西島 信子 昨秋は骨太なりし焼秋刀魚
河上 美智子 まっさらな青空引いて鳥渡る
桜井 万希子 秋夕焼エンドロールの終わるまで
加藤 なほこ ベルト穴増量中です栗ごはん