【以前の俳句会
平成28年8月の俳句会
松井 国央 八月の痕跡凪し天袋
山本 和子 陸つづきだった頃から蟇
河上 美智子 七日目の蝉かもしれぬ夜の蝉
西島 晃彦 かなかなや夫婦喧嘩の納まりぬ
豊川 たかを 村おこしすぐ歯に当る枇杷の種
栗原 むつ子 空蝉の鳴いた分だけ発熱す
桜井 万希子 影食って少年炎昼に立つ
西島 信子 おーい雲僕と泳ぎに行かないか
山県 總子 盆過ぎの蛇口の乾く水飲み場
一井 魁仙 聖書売り西日の中の一円玉
宮川 欣子 死んだ事気付いていない秋の蝉
みなまだ けい 垂直につり革垂れる原爆忌
田中 雅浩 ぜい肉は敵だと思う終戦日
加藤 なほこ 敗戦日皇位継承他人事
加藤 絵里子 積乱雲一億分の旗乗せて
小竹 孝之 仏壇を灯すや帰省してひとり
国藤 習水 残暑なりぶら下がってる洗濯物
金澤 直子 自撮りする背景に入る雲の峰
加藤 右馬 今半で四万六千日喰らふ