【以前の俳句会
平成28年2月の俳句会
松井 国央 ひとり逝き昭和史の春飴色に
山本 和子 風車ずっと戦後でいいじゃない
加藤 絵里子 四部作如月の棚にしまい込む
栗原 むつ子 うるう月栄養ドリンクもう一本
豊川 たかを 立春の空から紐が降りてくる
田中 雅浩 ユニクロを脱げばユニクロ春来たる
山県 總子 落人の島の椿とブロッコリー
宮川 欣子 春の陽の時間潰しに光りけり
みなまだ けい 「卒業おめでとう」カラーチョークの消し跡
桜井 万希子 大銀杏結えない力士春一番
西島 晃彦 バレンタインデーの日マリーと歩く五番街
吉田 慶子 少年行く立春の回転軸
加藤 なほこ 春隣音叉のツェーもベーとなり
一井 魁仙 如月を置き去りにする終電車
小竹 孝之 三寒のラジオ体操なお暗し
金澤 直子 沈丁花2、3の蕾ざわめけり
西島 信子 豆撒や渋谷の街の半世紀
国藤 習水 行間の微笑むメール春の雨
加藤 右馬 冬ぬくし子らの声まで陽を逃る