【以前の俳句会
平成28年1月の俳句会
松井 国央 寒波来わずかに被害者意識かな
桜井 万希子 蝋梅や散り損なった言葉たち
田中 雅浩 天窓や冬至の青の移りゆく
栗原 むつ子 白菜の丸みの中にある孤独
山県 總子 山手線内の狸の点と線
一井 魁仙 豆腐屋のラッパが曲がる雪催
金澤 直子 絵筆とめ山の眠りを妨げず
西島 信子 黒豆に皺ひとつなぎ淑気かな
国藤 習水 厄年を言い訳にして去年今年
西島 晃彦 ジュゴン棲む水族館の淑気かな
宮川 欣子 咳一つ残り無伴奏パルティータ
山本 和子 元日や本物の申に会いにいく
豊川 たかを 年賀状木版の猿かしこまる
小竹 孝之 注連まわす舞台で一声一差も
みなまだ けい 大柄の二ツ目辞儀す寒の寄席