【以前の俳句会
平成27年11月の俳句会
松井 国央 はためく気なく小春日の軍艦旗
宮川 欣子 冬夕焼ウルトラマンのゐた時代
一井 魁仙 文化の日海馬にダリの餌をやる
加藤 絵里子 思春期は短編夜長はアールグレイ
みなまだ けい メリーゴーランド先頭師走へと向かふ
田中 雅浩 行秋の半音低き終電車
山県 總子 十三夜宿着の丈を持て余し
豊川 たかを 漂流のわが晩秋に傘がない
山本 和子 放哉を慕う鬼火がついてくる
加藤 なほこ 空砲で射止めた彼女紅葉狩る
桜井 万希子 胸に鳥影セーター押し洗い
小竹 孝之 老木の今年が最後と柿届く
西村 のぶを 眼光に貫禄を見る芭蕉像
金澤 直子 全山の晴着を濡らす初しぐれ
国藤 習水 眠れぬ夜眠るまで時雨を聞いて
加藤 右馬 野良猫の溜まり場となり鱗雲