【以前の俳句会
平成27年10月の俳句会
松井 国央 蜘蛛の囲の意図していない単純化
山本 和子 満月や骨の話をして歩く
豊川 たかを 秋の空八分音符に腰をかけ
田中 雅浩 無頼派の墓に木の実の降りしきる
西島 信子 素粒子の老眼鏡を素通りす
小竹 孝之 新米の香り故郷は二人減り
一井 魁仙 コスモスや夢の中だけ無重力
山県 總子 繕いもの置けば秋灯らしくなる
加藤 なほこ 渋柿や加減乗除の成り立たず
西島 晃彦 ジーンズの課長勤労感謝の日
加藤 絵里子 天高く編まれて焦点らしくなる
栗原 むつ子 昂ぶりに聞き役となる菊膾
金沢 直子 スクラムから蹴り出してみよパンプキン
加藤 右馬 木漏日や縫い目をドリブルする少女
宮川 欣子 Tシャツに「恐妻同盟」天高し