【以前の俳句会
平成27年9月の俳句会
松井 国央 彼岸花近親婚のありし島
一井 魁仙 象の鼻伸びて触れ合ふ十三夜
桜井 万希子 生き残った月オアシスは移動する
加藤 絵里子 サンダルの地図からはみ出しっぱなし
豊川 たかを 新宿で秋夕焼けに乗り換える
田中 雅浩 抜けば立つティッシュの白さ天高し
山県 總子 裏道へまわればピアノ秋まつり
栗原 むつ子 触覚を肥大させつつ野分くる
西島 晃彦 ままごとや団栗貯める銀行家
山本 和子 とんぼの子空からうまれてきたそうな
国藤 習水 繋がらぬ電話番号白露かな
加藤 なほこ 賞味期限とっくに切れて月見酒
加藤 右馬 円柱の義務感並ぶ残業
金澤 直子 秋光や天目茶碗に戯れる
西島 信子 隠し事ありて直らぬへの字口
宮川 欣子 鏡中にのこる疑惑よ曼珠沙華
小竹 孝之 秋声や母の形見の辞書めくる