【以前の俳句会
】
平成27年7月の俳句会
松井 国央
真夏日の沿線平らにある戦後
田中 雅浩
パレードの最後はチューバ夏つばめ
栗原 むつ子
憲法九条風鈴にベロ付ける
西島 晃彦
膝かくすハンカチーフの白さかな
桜井 万希子
熱帯夜メール三件削除する
西島 信子
ジーンズの膝の穴から夏素顔
金澤 直子
夕虹の大地より湧き大地刺す
山本 和子
広島の真上に築く夏の空
一井 魁仙
巻戻す三年前の捩れ花
加藤 なほこ
あぶら蝉キリスト像にしがみつき
坂本 京子
緑雨行く時々傘をはずしたり
国藤 習水
シャワー浴ぶ症状日記伏せ置きて
豊川 たかを
麦の秋遠まわりして生きてきた
山県 總子
くもの囲の不足を問わずや切れとす
加藤 右馬
安保法渋い顔した夏蜜柑
宮川 欣子
雉鳩の二番子抱卵雨あがる
小澤 吾子
すれ違う無言詣の深き闇