【以前の俳句会
平成27年2月の俳句会
松井 国央 春寒を横置きにする楽器店
豊川 たかを ふんわりと春は名のみオムライス
国藤 習水 恋猫や着信音を変えようか
西島 晃彦 ヒヤシンス消える昭和の映画館
田中 雅浩 瘡蓋を剥せば滲む二月かな
加藤 なほこ 実数と虚数の間御神渡り
加藤 絵里子 春の虹ちょっと硬めの掌に
山本 和子 聴いてみる薄氷のはじける心
宮川 欣子 如月の色を秘めし骨伝導
西島 信子 年老ひて頭の鉢は開き気味
山県 總子 バレンタインの日猫は肉球汚さない
一井 魁仙 日脚伸ぶ坂カルメン幻想曲
加藤 右馬 寒明けて汗をかかない缶珈琲
小竹 孝之 傾聴のうなずき今日はマスクして
栗原 むつ子 天蚕愛し生れることなきうす緑
金澤 直子 灯台に春先回り男波