【以前の俳句会】

平成２７年１月の俳句会

松井　国央 寒波来緊急性のない卵

田中　雅浩 押しくらまんじゅう散ってぽつんと生きてきた

加藤　絵里子 この蜜柑むいてほしくて海の色

山本　和子 粛々と戦後を泳ぐ冬の鯉

西島　信子 蹄鉄の左右の僅差春鱗

山県　總子 大根煮る間（あい）に時計の針ただす

西島　晃彦 初空や湧き来る雲は詩のかたち

宮川　欣子 冬日当たる東京ドーム百個分

金澤　直子 大寒の光繰る豆大福

一井　魁仙 ネコ学もイスラム国も去年今年

加藤　なほこ 大吉に大を重ねて初句会

加藤　右馬 お降りやスイスフランの道連れに

豊川　たかを 約束を結ぶ小指に来る寒波

国藤　習水 立冬の一辺を成すスカイツリー