【以前の俳句会
平成26年12月の俳句会
松井 国央 古着屋に朱片の多き年の市
一井 魁仙 小春日のボタンなんだか馴れ馴れし
豊川 たかを 方形に冬の降り立つ石畳
山本 和子 手袋の落ちて指さす方へ行く
西島 信子 和解して帰りし夜の根深汁
山県 總子 改選日釣られるようにもやし買う
加藤 右馬 本性が剥き出しになる冬の薔薇
金澤 直子 ビストロの暖炉の光多弁なり
加藤 絵里子 デッサンの筆圧十二月八日
加藤 なほこ 後悔も全てご破産暦買う
坂本 京子 焼きいものにやりと笑って喰われけり
栗原 むつ子 われも亦雪虫と言ふ浮遊物
田中 雅浩 衛星はさびしからずや冬帽子
西島 晃彦 浮雲は喇叭のかたちクリスマス
吉田 慶子 階段からメゾソプラノ水仙
小澤 吾子 マスクして昔言われし目千両
国藤 習水 冬至なりメキシコ産のかぼちゃです